モンテアチュアブル（シングレア）

商品概要

モンテアチュアブルの特徴といえば、1番有名なのはチュアブル錠という剤型です。

イチゴ味の錠剤で、薬の味が苦手な子供にも飲みやすいように作れています。噛み砕いて服用もできますし、口の中で舐めて溶かしても服用できます。

モンテアチュアブルは就寝前に服用する必要があるのですが、水なしで服用ができるため、おねしょの心配があって夜間の水分摂取を控えているお子様でも安心して服用できます。

喘息症状がよくならず、頻繁に発作が起きるなどコントロールがうまくできていない方におすすめです。

また、日本では未承認な使い方ですが、海外では花粉症などのアレルギー性鼻炎の治療にも用いられているため、これらの症状に悩まされている方の治療にもおすすめです。

単独でも他の喘息治療薬と併用しても効果的

モンテアチュアブルの有効成分モンテルカストは喘息に深く関わっているロイコトリエンといわれる物質の働きを強力に抑えることができます。この作用メカニズムは従来の治療薬にはない比較的新しいタイプとなります。

そのため、基本的には喘息の治療には複数の薬を併用するのが一般的なところ、軽い喘息でしたらモンテアチュアブル単独でも十分な治療効果が得られるといわれています。

日本では未承認ですが花粉症などのアレルギー性鼻炎にもよく効きます

モンテアチュアブルは日本のキプレスチュアブルやシングレアチュアブルという商品名で製造・販売されている気管支喘息治療薬のジェネリック医薬品として製造されています。

日本の先発品は気管支喘息への治療にしか承認を取得していませんが、海外では一般的に花粉症などのアレルギー性鼻炎の治療にも用いられています。

また、チュアブル錠ではない別剤型のモンテルカストであれば日本でも花粉症などのアレルギー性鼻炎の治療に用いられているので、モンテアチュアブルも花粉症の治療に問題なく使えます。

有効成分モンテルカストは花粉症などのときによく処方されている抗ヒスタミン薬とは効き方が異なり、特に抗ヒスタミン薬では効果が得られにくい鼻閉（鼻詰まり）を主とする鼻汁（鼻水）やくしゃみによく効きます。

そのため、抗ヒスタミン薬と併用するように病院からモンテルカストも一緒に処方されることが多いです。

日本で承認されている有効成分モンテルカストのチュアブル錠の効能・効果は6歳以上の小児の気管支喘息のみです。ただし、モンテルカストの普通錠は気管支喘息だけでなく成人のアレルギー性鼻炎の効能・効果を取得しています。

また、アメリカなどの欧米諸国でもモンテルカストチュアブルは、6歳以上の小児の季節性アレルギー性鼻炎（花粉症など）やダニ、真菌（カビ）、昆虫、ペットの毛などが原因で1年中いつでも起こる通年性アレルギー性鼻炎の治療に使用することが承認されています。

花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎に用いる場合が、事前に治療効果を高めておくため、花粉が飛び始める直前から服用を開始するのが効果的といわれています。

通常、6歳以上の小児が口中で溶かすか、噛み砕いて服用します。そのまま噛まずに飲みこんでしまうと、錠剤が胃や腸で溶けにくく、なかなか吸収されない可能性があります。

有効成分モンテルカストはロイコトリエン受容体拮抗薬といわれるグループに属する比較的新しいタイプの抗アレルギー薬です。

喘息では気管支などの炎症によって気道が狭くなっていて、咳の発作などの呼吸症状があらわれます。

喘息の主な原因は体内のアレルギー反応によるものです。体内でアレルギー反応を引き起こす物質の1つにロイコトリエンがあります。ロイコトリエンは気管支においてロイコトリエン受容体に作用し、気管支を収縮させ気道を狭くする作用があります。

モンテルカストは服用することでロイコトリエン受容体に作用し、ロイコトリエンの働きを阻害することで、気管支拡張作用をあらわします。ロイコトリエンの作用が抑えられることで喘息による咳や息苦しさの改善、咳の発作などを予防する効果をあらわします。

また、ロイコトリエンは鼻の粘膜の炎症や鼻閉（鼻づまり）などを引き起こす原因にもなるので、モンテルカストはアレルギー性鼻炎などに使用されています。

ただしモンテルカストは、気管支拡張剤やステロイド剤とは異なり、すでに起こっている発作や症状を速やかに改善する作用は無いです。あくまで予防薬ですので、喘息発作は止められません。発作時には、気管支拡張作用のある即効性の吸入薬を使用してください。

主な副作用として、蕁麻疹、めまい、吐き気、嘔吐、頭痛、チック、湿疹、多形紅斑、ほてり、月経障害、感情不安定などが報告されています。

重篤な副作用としては、以下の[]内に示した副作用が報告されており、該当する症状がある場合は、その副作用の初期症状のおそれがあります。

• •冷汗、顔面蒼白、呼吸困難[アナフィラキシー]
• •息苦しい、顔・舌・咽頭の腫れ[血管浮腫]
• •食欲不振、全身倦怠感、皮膚や結膜などが黄色くなる[劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸]
• •発熱、眼の充血、皮膚・粘膜の発疹・紅斑・水疱[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑]
• •鼻血、歯茎の出血、四肢などの皮下出血[血小板減少]

また、モンテアチュアブルとの関連性は明らかにされていませんが、有効成分のモンテルカストを服用して抑うつ気分になったり、死んでしまいたいと感じたり、攻撃的になるなどの症状があらわれたとの報告があります。

モンテアチュアブルを使用してはいけない人

• •過去にキプレスチュアブルやシングレアチュアブル、本剤などのジェネリックに含まれる成分で過敏症のあった人

併用注意

• •フェノバルビタール（モンテアチュアブルの効果が減弱するおそれがあります）

参考サイト

• •キプレスチュアブル錠5mgくすりのしおり

Q：喘息はどのぐらいでよくなりますか？

A：効果には個人差があり、体質や症状によってバラバラです。とくに喘息では、よい効果が得られるまでには数週間かかることもあります。毎日規則的にモンテアチュアブルを服用するようにしてください。

Q：喘息がよくなったら飲むのをやめてもいいですか？

A：モンテアチュアブルは喘息の症状が悪化したときばかりでなく、良好にコントロールされている場合でも継続して飲むことが推奨されています。

Q：他の喘息治療薬や抗アレルギー薬と併用しても大丈夫ですか？

A：モンテアチュアブルは他の喘息治療薬や抗アレルギー薬とは効き方が異なるので、基本的には併用は問題ありません。喘息治療の際は、ステロイドとの併用も推奨されていますので必要に応じて医師や薬剤師に併用可能か相談してください。

Q：大人は飲めますか？

A：飲めないことは無いですが、モンテアチュアブルは子供用に製造されています。通常、成人は有効成分モンテルカストを10mg配合している別剤型の普通錠を服用することが推奨されています。