日本全国で続く咳止め・去痰薬不足!入手方法をご紹介します
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最近は薬不足が深刻になっており、特に咳止め・去痰薬・解熱鎮痛薬が薬局でなかなか購入できない状況です。厚生労働省は対策として、不足する薬の増産を主要製薬会社に要請しました。しかし対応が不十分なため、薬局で咳止め・去痰薬を購入できないことがあります。
本記事では、咳止め・去痰薬が不足している原因、咳止め・去痰薬の種類、咳止め・去痰薬の手に入れ方、おすすめの咳止め・去痰薬、咳止めがない場合の対処法について解説します。これを読めば、咳止め・去痰薬を事前に購入しておく方法が分かり、必要になったときに服用できるようになるでしょう。
咳止め・去痰薬が不足している原因は?
咳止め・去痰薬が不足している原因は、生産量の低下、咳止め・去痰薬を必要とする疾患の増加の2つです。
①咳止め・去痰薬の生産量の低下
2020年12月以降、複数の後発医薬品(ジェネリック)製造会社で製造上の不正が発覚し、業務停止などの行政処分を受けました。
またジェネリックの普及により、薬価が下がり採算が合わず製造を中止した場合もあります。
これにつれて咳止め・去痰薬のジェネリックの生産量がコロナ禍以前の約85%まで減少してしまいました。
②咳止め・去痰薬を必要とする疾患の増加
今秋は新型コロナウイルスに加えて、季節外れのインフルエンザウイルスなどが流行しています。
いわゆる「かぜ症候群」の流行によって、咳の症状が多くみられるのが特徴です。
そのため咳止め・去痰薬に対する需要が高まり、供給が追いつかなくなっています。

厚生労働省の対応状況(10月18日時点)
厚生労働省は10月18日に、最近の薬の供給に関する問題について次のような発表をしました。
9月末に、医者は患者さんが本当に必要とする場合に限って、できるだけ短期間の薬の処方をするようにとの協力を求めています。
さらに緊急の対策として、咳止め薬や痰を出しやすくする薬を作る主要な8つの会社に、もっと多くの薬を供給できるように全力を尽くすことをお願いしました。
この結果、他の薬の生産ラインから急いで融通を利かせたり、会社の在庫を使ったりして、咳止め薬は約1,100万錠、去痰薬は約1,750万錠を増やせる見込みです。これは9月末よりも1割以上多く供給できることを意味しています。
経済対策の一環として、これまで増産の要請に応じてきた会社に、さらなる増産のための投資を支援することも考えています。
2024年度の薬価の見直しでは、供給が足りなくなっていて利益が出にくい薬について、価格の調整も検討していく予定です。
鎮咳薬・インフルエンザ治療薬の種類について
咳は、肺・気道の異物刺激による求心性インパルス(電気的興奮)が神経線維を伝わり、延髄の咳中枢に到達し、そこから遠心性インパルスが末梢に伝えられ、声門の閉鎖、呼気に関連した筋肉の急激な収縮によって起こります。
鎮咳薬いわゆる「咳止め」には、中枢性鎮咳薬と末梢性鎮咳薬があります。それぞれの特徴について解説し、インフルエンザ治療薬と併せてご紹介します。
①中枢性鎮咳薬枢性鎮咳薬
咳中枢の求心性刺激に対する閾値(反応を起こさせるのに必要な刺激の量)を低下させることで咳を抑えます。
つまり延髄の咳中枢の反応を鈍くすることで咳を抑制する薬です。
中枢性鎮咳薬には、以下の種類があります。
- •麻薬性鎮咳薬:コデイン・ジヒドロコデイン
- •非麻薬性鎮咳薬:デキストロメトロファン・ジメモルファン・クロペラスチン・チぺピジン・ペントキシベリンなど
②末梢性鎮咳薬
気道粘膜の求心性インパルスの発生を抑えることで咳を抑制します。
末梢性鎮咳薬には、以下の種類があります。
- •去痰薬
- •気管支拡張薬
- •含嗽薬(うがい薬)
- •局所麻酔薬
③インフルエンザ治療薬
インフルエンザウイルスの増殖を抑える作用をもつ薬です。
飲み薬:タミフル・ゾフルーザ
吸入薬:リレンザ・イナビル
点滴薬:ラピアクタ
咳止め・去痰薬を個人輸入で購入しよう
鎮咳薬は慢性的に不足していますが、ジェネリック医薬品を個人輸入すれば、購入が可能です。必要になったときにすぐに服用できるように、備えとして事前に購入しておくことをおすすめします。ただし、個人郵入の場合、信頼のおける製薬会社・輸入業者から購入することが必要です。その点、お薬市場は安心してお薬を購入していただけます。
詳しくは以下のリンクサイトをご覧ください。

おすすめの咳止め・去痰薬・インフルエンザ治療薬
お薬市場で取り扱いのある各商品の特徴や服用方法を解説します。
②ムルヒノール
去痰薬であるムコダインのジェネリック医薬品です。
効果:上気道炎・急性気管支炎・気管支喘息・慢性気管支炎・気管支拡張症・肺結核の去痰、慢性副鼻腔炎の排膿
有効成分:L-カルボシステイン
用法:1回500mgを1日3回服用
粘液の調整作用および粘膜の正常化作用により、喀痰・鼻汁の排せつを促進
参考サイト:ムコダイン添付文章
③ムコリド
去痰薬であるムコソルバンのジェネリック医薬品です。
効果:急性気管支炎・気管支喘息・慢性気管支炎・気管支拡張症・肺結核・塵肺症における喀痰喀出困難
有効成分:アンブロキソール塩酸塩
肺表面活性物質・気道液の分泌促進作用、線毛運動亢進作用をもつ
参考サイト:ムコソルバンL錠添付文章
④タミフル
効果:A型又はB型インフルエンザウイルス感染症及びその予防
有効成分:オセルタミビルリン酸塩
治療のためには、インフルエンザ様の症状が発現してから2日以内に服用を開始
治療のためには、成人および体重が37.5kg以上の小児に対して、1カプセル(75mg)を1日2回、5日間服用
予防のためには、成人に対して、1回75mgを1日1回、7日間服用
37.5kg以上の小児に対して、1回75mgを1日1回、10日間服用
参考サイト:タミフル添付文章
⑤オセフル
タミフルのジェネリック医薬品です。内容はタミフルと同じです。
咳止め・去痰薬がない場合の対処法
咳止め・去痰薬が手元にない場合に、自宅で簡単にできる対象法についてご紹介します。
咳止めのツボ
「尺択(しゃくたく)」というツボが咳に効果的です。
肘を曲げるとできる内側のシワの上で、シワの中央から指2本分親指側にいった、かたい腱の外側にあるツボ。
乾燥対策
気道の粘膜が乾燥すると、病原体を追い出す繊毛運動が弱くなります。
乾燥する季節には部屋を加湿し、水分をとって、喉を潤すようにしてください。
まとめ
最近は薬局で咳止め・去痰薬を手に入りにくくなっており、必要な時に服用できないことがあります。しかし、個人輸入代行サイトであれば、咳止め・去痰薬・インフルエンザ治療薬を購入することが可能です。お薬市場は安心してご利用いただけるサイトであり、いざという時のために購入をおすすめします。
本記事でご紹介した薬
| 商品名 | 有効成分 | 薬の種類 |
| シネコッド | ブタミラートクエン酸塩 | 非麻薬性鎮咳薬 |
| ムルヒノール | L-カルボシステイン | 去痰薬 |
| ムコリド | アンブロキソール塩酸塩 | 去痰薬 |
| タミフル | オセルタミビルリン酸塩 | インフルエンザ治療薬 |
| オセフル | オセルタミビルリン酸塩 | インフルエンザ治療薬 |
