【違いがわかる】マーベロンとマーベロンED、それぞれの特徴と使い分けのポイントとは？【低用量ピル】

マーベロンとマーベロンEDは、いずれも低用量ピルとして処方されるお薬ですが、その構成や服用方法に違いがあります。ここでは、両者の主な特徴や選び方の目安についてご紹介します。

この記事でわかること

•マーベロンとマーベロンEDの基本情報
•両者の違いと選び方のポイント
•使用にあたっての注意点（※医師の指導のもと使用しましょう）

【はじめに】

女性にとって、自分の体を守る手段として「ピル」を選ぶ方は年々増えています。その中でも、マーベロンは日本国内でも知名度が高く、処方されることの多い低用量ピルの一つです。

この記事では、マーベロン（21錠）とマーベロンED（28錠）の違いや使い方を、薬機法に配慮しながらわかりやすく解説していきます。

【マーベロンとは？】

マーベロン（Marvelon）は、低用量ピルのひとつで、避妊を目的として広く使用されている医薬品です。世界中で長年使われてきた実績があり、女性ホルモンを安定的に補うことで、月経にまつわるさまざまな不調にも配慮されることが多い製剤です。エチニルエストラジオールとデソゲストレルという2つの女性ホルモンを含む低用量経口避妊薬です。

主に処方される目的：

•月経周期の調整
•避妊の補助
•月経に関連する不調の緩和（※目的や処方は医師判断）

主に「避妊を希望する人」や「月経のリズムを整えたい人」が使用しています。

有効成分とそのはたらき

マーベロンには以下のような2つの成分が含まれています。

•
エチニルエストラジオール（Ethinylestradiol）
- •卵胞ホルモン（エストロゲン）と同様の作用を持つ合成ホルモン
•
デソゲストレル（Desogestrel）
- •黄体ホルモン（プロゲスチン）に似た合成ホルモン

これらの成分が脳や子宮、卵巣などに作用し、排卵を抑えたり子宮内膜の変化を調整することで、妊娠の可能性を下げる仕組みとなっています。

避妊以外にも注目される理由

マーベロンは「避妊薬」としての位置づけが一般的ですが、医師の診察のもとで月経困難症や月経不順への治療補助として処方されるケースもあります。

以下のような変化を感じる人も多いようです：

•月経周期が安定する
•出血量が安定する
•肌の調子が整う（個人差あり）

※上記の効果はあくまで「感じる人がいる」というものであり、すべての方に当てはまるわけではありません。

マーベロンの詳細はこちら

【マーベロンEDとは？】

一方で、マーベロンEDは28錠タイプの低用量ピルです。マーベロン21と成分はまったく同じですが、服用スケジュールを管理しやすくするための工夫がされたタイプです。21錠の有効成分入りの錠剤に加え、7錠の偽薬（プラセボ）が含まれています。これにより「毎日1錠を28日間連続で飲む」スタイルが可能となり、飲み忘れを防ぎやすいというメリットがあります。

偽薬の7錠を服用中に月経が起こる設計です。

● マーベロン21との違い

比較項目	マーベロン21	マーベロンED
錠数	21錠	28錠
内容	有効成分21錠のみ	有効成分21錠＋偽薬（プラセボ）7錠
飲み方	21日間服用→7日休薬	28日間連続服用（7日間は偽薬）

● 連続服用のメリット

マーベロンEDでは、毎日服用する習慣が続くため、飲み忘れを防ぎやすいという特徴があります。プラセボ期間中に月経が起こるよう調整されています。

【選び方のポイント】

•飲み忘れが心配な方 → マーベロンED（28錠）が便利
•自分のライフスタイルに合わせて管理したい方 → マーベロン21でもOK

■どう選べばいい？

服用管理をしっかりできる方には、シンプルな21錠タイプのマーベロンがおすすめされる場合があります。一方、毎日服用する習慣をつけたい方や、飲み忘れが不安な方にはマーベロンEDのような28錠タイプの方が適していることも。

どちらのタイプにもそれぞれのメリットがあります。選び方のポイントは、「管理のしやすさ」と「生活リズムへの合い方」です。

【使用上の注意と副作用について】

マーベロンは医療用医薬品であり、副作用が起こる可能性もゼロではありません。

例として挙げられることのある症状：

•吐き気、頭痛、むくみなど
•ごくまれに血栓症などの重い副作用（使用前にリスクの説明があります）

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