「これって性病?」と不安な方へ|感染しやすい性病ランキングと検査・対策ガイド
目次

そもそも「感染しやすい性病」とは?ランキングの考え方
「性病(性感染症=STI)」と聞くと、HIVなど重い病気だけを想像しがちですが、実際にはごく身近で“うつりやすい”感染症がたくさんあります。
この記事では、次の3つのポイントをもとに「感染しやすい性病ランキング」を作成しました。
- •世界的な新規感染者数・患者数の多さ
- •一回の性行為あたりの感染しやすさ(感染力)
- •自覚症状の出にくさ(気づかずパートナーにうつしてしまいやすい)
WHOのまとめによると、クラミジア・淋病・梅毒・トリコモナスの4つの“治せる性病”だけでも、1日あたり100万件以上、年間3.74億件の新規感染が起きているとされています。世界保健機関+1
さらに、HPVや性器ヘルペスなどウイルス性の感染症も、世界中で非常に多くの人が感染していることがわかっています。世界保健機関+1
ここから先は、「こわがる」ためではなく、「正しく知って、自分とパートナーの体を守る」ための情報として読んでみてください。
感染しやすい性病ランキング7選
※ここで紹介する内容は一般的な医療情報をもとにしたもので、個別の診断・治療を行うものではありません。実際の症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。
第1位 クラミジア感染症
「若い世代で圧倒的に多い“沈黙の感染症”」
- •原因菌:クラミジア・トラコマティス
- •主な感染経路:膣性交、アナルセックス、オーラルセックス
- •症状の特徴
- •男性:排尿時の違和感・軽い痛み、少量の分泌物
- •女性:おりもの増加、不正出血、下腹部痛 など
- •ただし、男女とも自覚症状がないケースが非常に多い
- •放置すると?
- •女性は骨盤内炎症性疾患(PID)、不妊・子宮外妊娠のリスク上昇
- •男性は精巣上体炎、不妊の原因になる可能性も
世界的にも日本でも、クラミジアは最もよく見られる性感染症の一つとされています。idsc.niid.go.jp+1
「痛くないから大丈夫」と放置して、気づかないうちに何人ものパートナーへ広げてしまうケースが多いため、ランキング1位としました。
第2位 淋病(淋菌感染症)
「症状は強いのに、耐性菌で治療が難しくなっている性病」
- •原因菌:淋菌(ネイセリア・ゴノリア)
- •主な感染経路:膣性交、アナルセックス、オーラルセックス
- •症状の特徴
- •男性:激しい排尿痛、黄色〜緑色の膿状の分泌物(典型的)
- •女性:おりものの変化、下腹部痛など。ただし軽い・無症状で見逃されがち
- •放置すると?
- •不妊症や骨盤内炎症、精管の障害など
- •近年は抗生物質が効きにくい“耐性淋菌”が問題に
1回の性行為でうつる確率も比較的高く、さらに治療薬が効きにくい菌が世界的に増えていることから、感染しやすさ+社会的な重要性の両方で上位に入る性感染症です。世界保健機関+1
第3位 ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症
「ほとんどの人が一度は感染するといわれるウイルス」
- •原因:ヒトパピローマウイルス(HPV)
- •主な感染経路:性器同士の接触、膣・肛門性交、口と性器の接触 など
- •症状の特徴
- •多くは無症状のまま自然に消える
- •一部の型は尖圭コンジローマ(いぼ)、一部のハイリスク型は子宮頸がんの原因になる
- •放置すると?
- •一部のハイリスク型HPVは、子宮頸がん・肛門がん・陰茎がんなどのリスクに関与
WHOのデータでは、数億人規模がHPVに感染しているとされており、性感染症の中でも非常に一般的なウイルスです。世界保健機関+1
ワクチンで予防できる数少ない性感染症なので、「感染しやすいけれど対策もしやすい」存在と言えます。
第4位 性器ヘルペス(HSV-2 / HSV-1)
「一度感染すると体内に潜伏し、くり返し症状が出るウイルス」
- •原因:ヘルペスウイルス(HSV-2が主、HSV-1でも起こる)
- •主な感染経路:性器同士の接触、オーラルセックス
- •症状の特徴
- •性器やその周囲に水ぶくれ・ただれ・痛み
- •初感染時は発熱・倦怠感など全身症状を伴うことも
- •症状がなくてもウイルスが出ていて、うつすことがある(無症候性排ウイルス)
- •放置すると?
- •多くは自然におさまるが、ストレスや体調不良で再発をくり返す
- •妊娠後期〜出産時の感染では新生児ヘルペスのリスク
世界では5億人近くが性器ヘルペスを持っていると推定されており、HPV同様きわめてよくある感染症です。世界保健機関+1
第5位 トリコモナス症
「世界的には超メジャー、日本でも油断できない寄生虫性感染症」
- •原因:トリコモナス原虫
- •主な感染経路:膣性交(女性側の感染が多い)
- •症状の特徴
- •女性:黄色〜黄緑色のおりもの、かゆみ、灼熱感など
- •男性:多くは無症状
- •放置すると?
- •妊娠中の感染では早産・低出生体重児のリスクが上がるとされる
WHO推計では、トリコモナス症は年間1.5億件以上と、実はクラミジアや淋病以上に新規感染が多い性感染症です。世界保健機関+1
第6位 梅毒
「世界中で再流行中。初期症状が軽く見逃されがちな危険な性病」
- •原因:梅毒トレポネーマ(細菌)
- •主な感染経路:膣・肛門・口を介した性交、キス、オーラルセックスなど
- •症状の特徴
- •初期:痛みの少ないしこり・ただれ(硬性下疳)、軽い発疹など
- •進行すると:全身の発疹、臓器・神経・心臓へ障害を起こすことも
- •放置すると?
- •数年〜数十年かけて脳・心臓・血管などに重大な後遺症
- •妊娠中の感染では胎児に深刻な影響(先天梅毒)
多くの国で梅毒の報告数が増えており、特に若年層や一部のハイリスク集団で再流行が問題になっています。The Sun+1
第7位 HIV感染症
「感染力はそこまで高くないが、放置すると命に関わるウイルス」
- •原因:ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
- •主な感染経路:膣・肛門性交、血液を介した感染、母子感染 など
- •症状の特徴
- •初期:インフルエンザに似た発熱・のどの痛みなど
- •長い無症候期を経て、免疫力が低下し日和見感染症が増える
- •放置すると?
- •治療しなければエイズ(後天性免疫不全症候群)へ
- •ポイント
- •近年は治療薬の進歩により、早期から適切に治療すれば普通の人とほぼ変わらない寿命も期待できる
- •ただし他の性病にかかっていると、HIVに感染しやすく/させやすくなることが知られている世界保健機関+1
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性病は「症状がない=感染していない」ではない
ここまで読んでわかるように、クラミジア・HPV・性器ヘルペス・トリコモナスなど、多くの性病は「無症状〜軽い症状」のうちに広がっていきます。世界保健機関+1
- •ちょっとした違和感だけで終わってしまう
- •「ストレスかな」「疲れかな」と自己判断してしまう
- •症状が出る頃には、すでにパートナーへ広がっていることも
だからこそ、
「何も出てないから、たぶん大丈夫」
→ 性病に関しては、あまりあてにならない
という前提で考えた方が安全です。
感染リスクを下げる3つの基本対策
1. コンドームを毎回・最初から最後まで使う
- •膣性交・肛門性交だけでなく、可能ならオーラルセックスでもコンドームやデンタルダムを使用
- •100%防げるわけではありませんが、多くの性病リスクを大きく下げることができるとされています。世界保健機関+1

2. パートナーが変わるタイミングで検査を
- •「症状がある時だけ」ではなく、
- •新しいパートナーができた時
- •複数のパートナーがいる時
- •など、ライフスタイルの変化ごとに定期的な検査を考えるのがおすすめです。
3. 予防接種で防げる性病はワクチンも検討
- •HPVワクチン
- •B型肝炎ワクチン
など、一部の性感染症はワクチンで感染リスクを減らせます。接種の対象年齢や費用は自治体や国の制度で変わるため、住んでいる地域の情報を確認してください。世界保健機関
不安を感じたら、まずは検査・相談を
そんな時は、自己判断で様子見せずに、早めに検査や医師の相談を受けるのが一番確実です。
- •「パートナーが性病だったと言われた」
- •「コンドームなしの行為をしてしまった」
- •「おりものや分泌物がいつもと違う・痛みがある」
- •早く見つかれば、治療も短く・後遺症も少なく済むケースがほとんど
- •自分だけでなく、今のパートナー・未来のパートナーを守ることにもつながる
よくある質問(Q&A)
Q1. オーラルセックスだけでも性病に感染しますか?
はい、オーラルセックスでも一部の性病は感染します。
クラミジア、淋病、梅毒、ヘルペス、HPVなどは、口と性器の接触からうつることがあります。
「挿入していないから大丈夫」と過信せず、オーラルでもコンドームやデンタルダムを使うほうが安心です。
Q2. コンドームを使っていれば、性病の心配はありませんか?
リスクは下がりますが、ゼロにはなりません。
コンドームはクラミジアや淋病、HIVなど多くの性感染症の予防に有効ですが、性器周囲の皮膚同士が触れて感染するタイプ(HPV、ヘルペスなど)は完全には防げません。
それでも「何もしないよりは大幅にリスクを下げられる」ので、毎回きちんと使用することが大切です。
Q3. どんなタイミングで性病検査を受ければいいですか?
目安としては、次のようなタイミングが挙げられます。
- •コンドームなしの性行為をしてしまった
- •パートナーが性病と診断された
- •おりもの・分泌物・排尿時の痛み・発疹など、気になる症状がある
- •新しいパートナーができた/複数のパートナーがいる
症状がなくても感染していることは珍しくないので、「心配になった時点」が検査のベストタイミングと考えてOKです。
Q4. 性病の可能性があるかも…パートナーにはどう伝えればいい?
一番大切なのは、責めるのではなく「一緒に対策しよう」という姿勢です。
- •「自分も不安だから、一緒に検査を受けて安心したい」
- •「誰が悪いとかではなくて、これからの健康のために確認しておきたい」
と、感情的になりすぎない伝え方を意識しましょう。
性病は“浮気の証拠”とは限らず、以前のパートナーからの感染が後からわかるケースもあります。

Q5. 市販薬やネット通販の薬だけで自己判断しても大丈夫?
自己判断だけで治療を完結させるのはおすすめできません。
- •症状が似ていても、原因となる病原体が違えば治療薬も変わります
- •一見よくなったように見えても、体の奥に炎症やダメージが残ることもあります
- •間違った薬の使い方は、耐性菌(薬が効きにくい菌)を増やす原因にも
薬を使う場合は、できるだけ医療機関の診察や検査を受けたうえで、医師の指示に従うようにしましょう。
Q6. 一度治療して陰性になれば、もう性病の心配はありませんか?
「その時に治っただけ」で、今後一切かからないわけではありません。
クラミジアや淋病、梅毒などは「完治」したあとでも、再び感染する可能性があります。
性行為のスタイルやパートナー状況が変われば、その都度リスクも変わるので、定期的な検査+予防策の継続が重要です。
Q7. どこに相談すればいいか分からないのですが…
性病に関する相談や検査は、次のような場所で受けられることが多いです。
- •泌尿器科・婦人科・産婦人科
- •性感染症(STI)外来
- •一部の保健所や検査センター
「いきなり病院はハードルが高い」という場合は、自治体のHPや公的な相談窓口、信頼できる医療情報サイトで情報を確認し、自分に合う受診先を探すのも一つの方法です。
男女別・年代別の注意ポイント
10〜20代に多いリスクパターン
- •コンドームなしの性行為が増えやすい
- •性教育の情報が十分でなく、「性病=HIVくらい」と誤解していることも
- •クラミジアや淋病など、自覚しにくい感染症が多い世代
この年代では、「痛くないから放置」→不妊や骨盤内炎症に進行というパターンを防ぐためにも、はじめてのパートナーができたタイミングや、パートナーが変わったタイミングでの検査を習慣にできると理想的です。
30〜40代に多いリスクパターン
- •仕事や家庭のストレスから、飲み会や出会いの場が増える
- •「若い頃は何もなかったから大丈夫」と油断しがち
- •梅毒やクラミジアなどの感染増加が報告されている年代でもある
この世代では、**「昔は大丈夫だったから」ではなく「ライフスタイルが変わったらリセットして考える」**ことが大切です。
不妊治療のきっかけで、過去からの性感染症が見つかることもあります。
女性が特に注意したいポイント
- •子宮・卵管・骨盤内の炎症から、不妊や子宮外妊娠のリスクに直結しやすい
- •おりもの・生理の変化は「ストレスかな」と片付けられがち
- •妊娠中の性感染症は、赤ちゃんへの影響につながることも
女性は症状が軽くても、体の奥で進行してしまう性病が多いため、「ちょっと変だな」と感じた時点で早めに婦人科・産婦人科に相談するのがおすすめです。
男性が特に注意したいポイント
- •排尿時の痛みや分泌物を「一時的なもの」「疲れ」と見逃しがち
- •症状が強く出る淋病などは、パートナーにもすでに感染していることが多い
- •「自分は平気だから」ではなく、パートナーの健康にも責任を持つ意識が大切
男性は「痛みが強くなってから受診」というパターンが多く、その間に別のパートナーへ感染が広がっていることもあります。
違和感レベルのうちに検査しておくと、治療も短くて済むことがほとんどです。

不安を感じたときは「お薬市場」の活用も選択肢のひとつです
お薬市場では、性感染症に関するお薬やケア用品を、個人輸入という形でお手元にお届けしています。
「病院に行くのは恥ずかしい」「忙しくて受診の時間がとりにくい」といったお悩みをお持ちの方でも、ご自宅から人目を気にせず注文できるのが当店の強みです。
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- •中身が分からないようプライバシーに配慮した梱包・配送
- •商品ページで成分・用法・副作用の注意点をわかりやすく解説
といった点を大切にしながら、安心してご利用いただける通販サイトを目指しています。
ただし、性感染症は自己判断だけでの対処が危険な場合もある病気です。
強い痛みや発熱、出血、全身の発疹などの症状がある場合や、持病・ほかのお薬を服用中の方は、必ず医療機関で診察を受けたうえで、治療方針やお薬について相談することをおすすめします。
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