更年期のほてり・不眠・イライラ、病院に行く目安は「51点」|治療の費用・期間・副作用も
目次

更年期の不調で「病院に行くほどか」と迷ったら、婦人科で使われている10項目のチェック(簡略更年期指数)で決められます。ほてり・冷え・不眠などに丸をつけて合計し、51点以上なら受診の目安です。厚生労働省の調査では、50代女性の38.3%が「更年期障害かもしれない」と感じ、症状があっても78.9%が受診していません。この記事では、10項目のチェックで受診のラインを確かめます。そのうえで、ホルモン補充療法を始める前に多くの方が止まる3つの不安に、公的資料と学会の資料の原文で答えます。「いつまで続けるのか」「いくらかかるのか」「副作用は何か」の3つです。
明け方、寝汗で目が覚める。日中は急に顔が熱くなる。理由もなくイライラして家族にあたってしまい、そのあとで落ち込む。そんな日が続いているのに、「病院に行くほどではない気がする」で止まっている方は少なくないと思います。「行くなら何科なのか」「ホルモンの薬は太るとか、がんが心配と聞いた」も、よく聞く止まり方です。
まず、その「止まっている状態」が珍しくないことを、数字で確かめるところから始めます。そのあとで、受診するかどうかを点数で決め、受診先を決め、治療を始める前の不安を1つずつ片づけていきます。
私たちはホルモン製剤も扱う通販の店ですが、更年期の治療は医師の診察が出発点です。この記事の導線は「まず受診」で、当店の商品は、医師と相談のうえで治療を続けている方の選択肢として、該当する方の欄にだけ置きました。
スタッフ先に結論。この記事で決まること
- •10項目のチェック(簡略更年期指数)の合計が51点以上なら受診の目安。26〜50点は生活の見直し、51点からは医師の診察が勧められています
- •症状があっても受診していない人は女性50代で78.9%。「まだ早い」と思っているのは、あなただけではありません
- •受診先は婦人科が基本。更年期外来があればそこへ。内科でも入口になります
- •ホルモン補充療法(HRT)は「一律◯年で終わり」ではなく、1年に1度立ち止まって、続けるかどうかを決める治療です
- •費用は保険が適用され、薬代は1か月1,000〜2,500円程度が目安(日本女性医学学会の資料より)。診察料と年1回の検査費は別
- •副作用は「飲む」か「貼る・塗る」かで変わります。黄体ホルモンを組み合わせるかどうかは、医師が決めます。ここを知ってから受診すると、話が早くなります
※本記事は2026年9月時点の公的資料・学会資料にもとづく一般的な情報提供です。治療の要否や薬の選択は、必ず医師にご相談ください。ホルモン製剤は医師の処方薬であり、効果や副作用には個人差があります。
「まだ病院に行くほどではない」を、数字で確かめる

厚生労働省は2022年に、20〜64歳の男女5,000人へ「更年期症状・障害に関する意識調査」を行いました。そこにある女性の数字を、3つ並べます。

| 女性 | 40〜49歳 | 50〜59歳 |
|---|---|---|
| 「更年期障害の可能性がある」と自分で思っている | 28.3% | 38.3% |
| 医療機関で更年期障害と診断された | 3.6% | 9.1% |
| 更年期症状があるのに、受診していない | 81.7% | 78.9% |
50代では、10人に4人が「自分は更年期障害かもしれない」と感じています。けれど、診断まで進んだ人は10人に1人です。そして症状のある人の約8割は、受診していません。
つまり、「病院に行くほどか分からない」で止まっているのは、多数派です。この記事を読んでいるあなたも、まずその8割の中にいる、と考えてよいと思います。問題は、そこから先です。8割の中には、様子を見てよい人と、受診したほうがよい人が混ざっています。それを分ける物差しが、次の章です。
同じ調査には、もう一つ気になる数字があります。更年期症状が日常生活に「とても」「かなり」影響していると答えた女性は、40代で11.7%。「少しある」まで含めると33.9%です。3人に1人は、生活のどこかに影響が出ています。
出典:厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査(結果概要)」令和4年
更年期の症状は3つのグループ。いつから、なぜ起きるのか
先に、言葉を整理します。日本産科婦人科学会は、閉経前の5年間と閉経後の5年間を合わせた10年間を「更年期」と呼んでいます。日本人の閉経は50歳前後が平均なので、多くの方は45〜55歳がこの期間にあたります。その時期に現れるさまざまな症状が「更年期症状」で、そのうち日常生活に支障が出るほどつらいものが「更年期障害」として治療の対象になります。
原因は、女性ホルモン(エストロゲン)が閉経に向けて急に減ることです。エストロゲンは体温の調節や自律神経、気分、骨や血管の働きにかかわっているため、減り方が急だと体のあちこちに影響が出ます。症状は大きく3つのグループに分かれます。
| グループ | 主な症状 | 特徴 |
|---|---|---|
| 血管の症状 | ほてり(ホットフラッシュ)、のぼせ、発汗、寝汗、動悸、冷え | いちばん更年期らしい症状。急に顔が熱くなる、夜中に汗で目が覚める |
| 心の症状 | イライラ、不安、気分の落ち込み、寝つきが悪い、眠りが浅い、集中できない | 「性格が変わった」と感じやすい。心の不調との見分けが要ることがある |
| 体の症状 | 肩こり、腰痛、関節の痛み、頭痛、めまい、疲れやすさ、デリケートゾーンの乾燥やかゆみ、トイレが近い | 更年期以外の原因でも起こる症状が多く、自分では判断しにくい |
ここで大事なのは、ほてりがなくても更年期のことがある、という点です。3章の点数表を見ると分かりますが、「冷え」や「眠りの浅さ」のほうが、ほてりより配点が高くなっています。「私はほてらないから違う」で見送っている方が、実は少なくありません。
もう一つ大事なのは、逆の見落としです。次のサインがある場合は、更年期以外の病気を先に確かめる必要があります。点数の高さにかかわらず、早めに受診してください。
更年期のせいにしないで、先に確かめたいサイン
- •月経以外の出血(閉経したあとの出血や、周期と関係のない出血)
- •胸にしこりなど、気になる変化がある
- •急な体重の増減、強い動悸や息切れが続く(甲状腺の病気で似た症状が出ます)
- •気分の落ち込みが2週間以上続き、何をしても楽しめない(心の不調が隠れていることがあります)
出典:日本産科婦人科学会「更年期障害」(市民のみなさまへ)/日本女性医学学会「ホルモン補充療法の正しい理解をすすめるために」
30秒でできる更年期チェック。51点が受診の目安

更年期の症状の重さをはかる物差しとして、婦人科で長く使われているのが「簡略更年期指数(SMI)」です。1992年に小山嵩夫医師らが作ったもので、10項目の症状に「強・中・弱・無」で答え、合計点で受診の目安を出します。厚生労働省の調査資料の巻末にも、同じ表がそのまま載っています。
強は毎日のように出る、中は毎週みられる、弱はたまに出る、が目安です。どれか1つでも強く出ている症状があれば、「強」に丸をつけます。
| 症状 | 強 | 中 | 弱 | 無 |
|---|---|---|---|---|
| 顔がほてる | 10 | 6 | 3 | 0 |
| 汗をかきやすい | 10 | 6 | 3 | 0 |
| 腰や手足が冷えやすい | 14 | 9 | 5 | 0 |
| 息切れ、動悸がする | 12 | 8 | 4 | 0 |
| 寝つきが悪い、または眠りが浅い | 14 | 9 | 5 | 0 |
| 怒りやすく、すぐイライラする | 12 | 8 | 4 | 0 |
| くよくよしたり、憂うつになることがある | 7 | 5 | 3 | 0 |
| 頭痛、めまい、吐き気がよくある | 7 | 5 | 3 | 0 |
| 疲れやすい | 7 | 4 | 2 | 0 |
| 肩こり、腰痛、手足の痛みがある | 7 | 5 | 3 | 0 |
10項目の点を足した合計点の読み方は、こうです。
合計点の読み方(簡略更年期指数の評価法)
0〜25点上手に更年期を過ごしています。これまでの生活を続けてよいでしょう
26〜50点食事、運動などに注意を払い、生活に無理をしないようにしましょう
51〜65点医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうがよいでしょう
66〜80点長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう
81〜100点各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期的な対応が必要でしょう
一つだけ、注意があります。この点数は「更年期障害かどうか」を決めるものではありません。受診するかどうかを決める目安です。点数が高くても、甲状腺の病気や心の不調など、別の原因が隠れていることがあります。だからこそ51点を超えたら、自分で結論を出さずに、医師に診てもらう。そのための物差しです。
スタッフ出典:小山嵩夫ほか「更年期婦人における漢方治療:簡略化した更年期指数による評価」産婦人科漢方研究のあゆみ 1992;9:30-34/鳥取県「更年期チェックシート(簡略更年期指数)」/厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査」巻末資料
何科に行くか。婦人科・更年期外来・内科の使い分け

「更年期 何科」は、検索でも上位に出てくる疑問です。答えは婦人科です。更年期障害の診断には「ほかの病気ではないこと」の確認と、女性ホルモンの状態の把握が要ります。それをまとめてできるのが婦人科だからです。
| 受診先 | 向いている人 | できること |
|---|---|---|
| 婦人科 | 基本の入口。月経の変化・ほてり・不眠など、更年期らしい症状がある人 | 問診、血液検査(ホルモン値)、HRTや漢方の処方 |
| 更年期外来 | 症状が重い、治療を本格的に考えたい、以前の治療が合わなかった人 | 上に加えて、長期の治療計画。予約制が多い |
| 内科(かかりつけ) | 婦人科に行きにくい、まず相談したい、動悸やだるさが主で更年期か分からない人 | 甲状腺など別の病気の除外。必要なら婦人科へ紹介 |
| 心療内科・精神科 | 気分の落ち込み、不安、不眠が主で、生活に支障が出ている人 | 心の不調との見分け。婦人科と並行することもある |
「更年期外来 沖縄」のように、地域名で外来を探す検索も増えています。お住まいの地域に更年期外来がなくても、婦人科であれば対応できます。産婦人科と書いてある医院も、婦人科の診療を行っています。
受診のときに持っていくとよいものが2つあります。1つは、3章の表に丸をつけたもの。もう1つは、直近3か月の月経の記録(あった日と、量の変化)です。この2つがあると、初診の10分がまるごと診察に使えます。
治療は主に3種類。市販薬とサプリは、どこに入るのか

日本女性医学学会の資料は、更年期障害の薬による治療を主に3種類に整理しています。ホルモン補充療法(HRT)、漢方薬、抗うつ薬・抗不安薬などの向精神薬です。その前段に、生活習慣の見直しとカウンセリングがあります。
| 治療 | 何をするか | 向いている症状 |
|---|---|---|
| ホルモン補充療法(HRT) | 減った女性ホルモン(エストロゲン)を薬で補う | ほてり・発汗・寝汗など、エストロゲン低下に直結する症状 |
| 漢方薬 | 体質と症状の組み合わせで処方する | 冷え、めまい、イライラなど症状が多岐にわたる人。HRTが使えない人 |
| 向精神薬 | 抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬 | 気分の落ち込み、不安、不眠が中心の人 |
では、ドラッグストアの市販薬やサプリはどこに入るのでしょうか。
市販薬の多くは漢方や生薬の配合薬で、「漢方薬」の入口にあたります。軽い症状で、受診の前に試す位置づけです。ただし、3章で51点を超えている方は、市販薬で様子を見る段階ではなく、受診する段階です。
サプリ(エクオール、大豆イソフラボンなど)は医薬品ではなく食品です。3種類のどれにも入りません。感じ方には個人差があり、治療の代わりにはなりません。「飲んでいるから受診しなくていい」にはならない、というのが正確な位置づけです。
市販薬・サプリで様子を見てよいのは、次の4つがそろう方
- •簡略更年期指数の合計が50点以下
- •月経がまだ規則的か、乱れ始めたばかり
- •症状で仕事や家事が止まっていない
- •月経以外の出血、しこり、急な体重の変化など、別の病気を思わせるサインがない
1つでも外れる方は、受診が先です。
出典:日本女性医学学会「ホルモン補充療法の正しい理解をすすめるために」(2023年10月)
HRTの実際①「いつまで続けるのか」。一律の年数はありません

ホルモン補充療法について、検索でいちばん多い不安は「いつまで」です。「ホルモン補充療法 いつまで」「更年期 いつまで続く」という検索語が、それを物語っています。
先に答えを書きます。日本女性医学学会の資料には、こう書かれています。HRTの継続について、「〇歳までに止めるべき」「〇年間で止めるべき」という一律の決まりはありません。そのうえで、続けるかどうかは少なくとも1年に1度は立ち止まって、医師と相談する、とあります。
2章で見たとおり、更年期は閉経をはさんだ約10年間です。ほてりや発汗は、多くの人でこの期間のどこかで軽くなっていきます。HRTは、その期間のつらい症状を薬で支え、症状が軽くなれば減らす・やめることを医師と相談する、という使い方が基本です。
もう一つ、「始める時期」にも答えがあります。同じ資料はこう書いています。閉経後10年未満、または60歳未満で始めた場合には、心筋梗塞のリスクが減る。閉経後10年以上、または60歳以上で始めた場合は、その予防効果がなくなり、脳卒中や血栓症の心配がかえって増える。これが多くの研究で示されている、と。「いつか」ではなく「更年期のうちに」始めるほうが、利益が大きい治療です。
「やめたら症状が戻るのでは」という不安もよく聞きます。急にやめると戻ることがあるため、減らすときは医師が段階を踏みます。自己判断で急にやめない、というのが大事な点です。
「いつまで」の答え方
- •一律の年数制限はない。少なくとも1年に1度、続けるかどうかを医師と見直す
- •更年期=閉経前後の約10年。症状が軽くなれば、減量・中止を相談できる
- •始めるなら閉経後10年未満・60歳未満のほうが、体への利益が大きい
- •減らすときは医師と段階的に。自己判断で急にやめない
出典:日本女性医学学会「ホルモン補充療法の正しい理解をすすめるために」(2023年10月・ホルモン補充療法ガイドライン CQ401〜403にもとづく記載)/日本産科婦人科学会「更年期障害」市民向け解説
HRTの実際②「いくらかかるのか」。保険で、薬代は月1,000〜2,500円程度
「ホルモン補充療法 費用」も、始める前に止まる理由の上位です。
HRTは、エストロゲンの減少による更年期症状があり、生活に支障がある場合、保険が適用されます。日本女性医学学会の資料には、薬剤の費用は使うものによって異なるものの、保険適用で1か月1,000〜2,500円程度と書かれています。
この薬代とは別に、初診料・再診料と、初回や年1回の検査(血液検査、乳がん・子宮の検査など)がかかります。通院の間隔は医療機関と処方日数によって変わり、その都度の診察料が加わります。金額は医療機関と処方内容で変わるので、ここでは「桁」を知るための目安として見てください。エクオールなどのサプリを毎月買っている方は、その金額と比べてみると、判断の材料になります。
出典:日本女性医学学会「ホルモン補充療法の正しい理解をすすめるために」(2023年10月)
HRTの実際③「副作用は何か」。薬の型で変わります

「ホルモン補充療法 副作用」「太る」「がん」。この不安に答えるには、まずHRTの薬に3つの型があることを知る必要があります。副作用の話は、型ごとに違うからです。
| 型 | 薬の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 飲む(経口) | 結合型エストロゲン錠、エストラジオール錠 | 使いやすい。肝臓を通るため、血栓のリスクが経皮よりやや高いとされる |
| 貼る・塗る(経皮) | エストラジオールの貼り薬・ゲル | 肝臓を通らない。血栓や脂質への影響が経口より小さいとされ、第一に検討されることが多い |
| デリケートゾーンに使う(局所) | エストリオールの腟錠・クリーム | 乾燥やかゆみ、性生活のときの痛みなど、その部分だけの症状に。全身への影響が小さい |
そして、もう1つの分かれ道が黄体ホルモンを組み合わせるかどうかです。エストロゲンだけで補う方法と、黄体ホルモンを一緒に使う方法があり、どちらになるかは、医師が体の状態や治療歴を見て決めます。「HRT=1種類の薬」ではなく、「エストロゲン+必要なら黄体ホルモン」という組み合わせです。
黄体ホルモンの組み合わせ方は2つあります。月のうち決まった日数だけ足す「周期的併用」は閉経前後の方向けで、月経のような出血が起こることがあります。毎日一緒に使う「持続的併用」は閉経後の方向けで、出血は減っていきます。どちらにするかは、閉経からの時期を見て医師が決めます。
使えない人、慎重に判断する人
初診の問診で、必ず確認されることがあります。日本女性医学学会の資料に書かれている条件を、2つに分けて並べます。
| 区分 | 条件(資料の記載から) |
|---|---|
| 使えない場合 | 乳がんの治療中、または治療を受けたことがある/子宮のがん(子宮内膜がん)の治療中/原因のはっきりしない出血がある/血の塊が血管に詰まる病気(血栓症)になったことがある/心筋梗塞や脳卒中になったことがある/重い肝臓の病気がある/妊娠の可能性がある |
| 慎重に判断(医師と相談) | 体重が多め/60歳以上、または閉経後10年以上たってから始める/血栓症になりやすい要因がある/高血圧や糖尿病の数値が安定していない/子宮筋腫・子宮内膜症になったことがある/片頭痛がある/慢性の肝臓の病気、胆石になったことがある など |
「慎重に判断」に当てはまる方は、「使えない」と決まるわけではありません。貼る・塗る型を選んだり、検査を足したりして判断されます。
よく聞く4つの不安
副作用として知っておくこと
- •乳がん:長く使うとリスクが上がる可能性が指摘されてきました。2025年5月に8年ぶりに改訂された「ホルモン補充療法ガイドライン2025年度版」では、HRTが新たにがんを発生させるのではなく、すでにあるがんの進展にかかわるという考え方の妥当性が報告された、と紹介されています。だからこそ、HRT中は年1回の乳がん検診が前提です
- •血栓:飲む型で高く、貼る・塗る型で低いとされます。たばこを吸う方、体重が多めの方、血圧が高い方は、貼る・塗る型が検討されます
- •予定外の出血・胸の張り:始めてすぐの時期に出やすい症状です。多くは数か月で落ち着きますが、続く場合は医師に伝えてください
- •「太る」:HRT自体が体重を増やすという根拠は、はっきりしません。更年期は代謝が落ちて体重が増えやすい時期で、それがHRTのせいに見えることがあります
出典:日本女性医学学会「ホルモン補充療法の正しい理解をすすめるために」(2023年10月)/日本女性医学学会 編「ホルモン補充療法ガイドライン 2025年度版」金原出版(書籍案内の記載)
当店で扱っている商品(該当する方の欄に置きました)
ここで紹介するのは、医師の診察を受け、治療を続けている方の選択肢です。更年期の治療は診断が出発点で、当店の商品は「病院に行かずに済ませる」ためのものではありません。処方されている薬と同じ成分かどうか、切り替えてよいかは、必ず主治医にご確認ください。
| 8章の型 | 当店の商品 | 該当する方 |
|---|---|---|
| 飲む(経口エストロゲン) | プレモン | 結合型エストロゲンの飲み薬を処方されている方 |
| 貼る・塗る(経皮エストロゲン) | オエストロジェル | 塗るタイプのエストラジオールを使っている方 |
| 黄体ホルモン(エストロゲンと組み合わせる場合) | プロベラ | エストロゲンと一緒に使う黄体ホルモンを処方されている方 |
| デリケートゾーンに使う(局所) | エストリオールクリーム | 乾燥やかゆみなど、その部分の症状でエストリオールを使っている方 |
※価格は2026年9月時点の一例で、規格・数量により異なります。1か月あたりの金額は、記載の用量で使った場合の単純な換算です。ホルモン製剤は医師の処方薬です。自己判断での開始・中止・切り替えは行わず、必ず医師にご相談ください。効果や副作用には個人差があります。当店の商品は正規品保証・配送保証つきの個人輸入代行です。
スタッフよくある質問

HRTを始めると太りますか。
HRTそのものが体重を増やすという明確な根拠はありません。更年期は基礎代謝が落ちて体重が増えやすい時期で、それがHRTのせいに見えることがあります。始めてすぐの胸の張りやむくみは、数か月で落ち着くことが多いです。気になる場合は医師に相談し、薬の型(飲むか、貼る・塗るか)の変更を検討します。
生理が戻ってきますか。
黄体ホルモンを月のうち決まった日数だけ足す方法(周期的併用)では、月経のような出血が起こることがあります。毎日一緒に使う方法(持続的併用)では出血が減っていきます。どちらにするかは、閉経前後か閉経後かを見て医師と相談します。予定外の出血が続く場合は、そのままにせず受診してください。
60代ですが、今から始められますか。
日本女性医学学会の資料では、60歳以上または閉経後10年以上での新規開始は「慎重に判断」に入っています。その時期を過ぎて始めると、脳卒中や血栓症の心配が増えると多くの研究で示されているためです。60代からでも症状によっては選択肢になりますが、血栓や心血管のリスク評価が前提になります。
漢方とHRT、どちらがいいですか。
症状によります。ほてり・発汗・寝汗が中心ならHRTが向き、冷え・めまい・気分の波など症状が多岐にわたる場合や、HRTが使えない場合は漢方が検討されます。併用することもあります。どちらが合うかは、3章の点数表を持って婦人科で相談するのがいちばん早い方法です。
市販薬やエクオールで様子を見ています。受診したほうがいいですか。
簡略更年期指数が50点以下で、月経の乱れが軽く、生活が止まっていなければ、様子を見る選択もあります。51点を超えている、月経以外の出血がある、症状で仕事や家事が止まっている場合は、市販薬やサプリの段階ではなく受診の段階です。
HRTは何年で終わりますか。
一律の年数は決まっていません。日本女性医学学会の資料には「〇歳までに止めるべき」「〇年間で止めるべき」という決まりはない、と書かれています。症状と年1回の検査で、続けるかどうかを毎年見直します。症状が軽くなれば、医師と相談しながら段階的に減らします。
通販で買ったホルモン剤を、自分の判断で使ってもいいですか。
おすすめしません。ホルモン製剤には使えない条件(乳がんや血栓症になったことがある、など)があり、黄体ホルモンを組み合わせるかどうかも人によって変わります。初診の問診と検査でそれを確かめるのが、安全に使うための前提です。当店の商品は、医師の診察を受けて治療を続けている方が、主治医と相談のうえで選ぶものとお考えください。
おわりに

この記事でお伝えしたことを、もう一度だけまとめます。
覚えて帰っていただきたいこと
- •受診の目安は簡略更年期指数で51点。26〜50点は生活の見直し、51点からは診てもらう側
- •症状があっても受診していない人は50代女性で78.9%。止まっているのは多数派。だから物差しがいる
- •受診先は婦人科。更年期外来があればそこへ。内科も入口になる
- •HRTは一律の年数で終わる治療ではなく、1年に1度見直す治療。始めるなら閉経後10年未満・60歳未満のうちに
- •費用は保険適用。薬代は月1,000〜2,500円程度が目安
- •副作用は「飲むか、貼る・塗るか」で変わる。黄体ホルモンを組み合わせるかは医師が決める。ここを知ってから受診すると話が早い
ホルモン製剤は医師の処方薬であり、この記事の内容は診断や治療に代わるものではありません。症状の原因には甲状腺の病気や心の不調など、更年期以外のものもあります。気になる症状がある方、治療中の方は、必ず医師や薬剤師にご相談ください。
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出典・参考資料
- •厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査(結果概要)」令和4年 https://www.mhlw.go.jp/content/000969136.pdf
- •日本女性医学学会「ホルモン補充療法の正しい理解をすすめるために」2023年10月 https://www.jmwh.jp/pdf/hrt_guide_book.pdf
- •日本女性医学学会 編「ホルモン補充療法ガイドライン 2025年度版」金原出版、2025年5月(書籍案内) https://www.kanehara-shuppan.co.jp/books/detail.html?isbn=9784307301589
- •日本産科婦人科学会「更年期障害」(市民のみなさまへ) https://www.jsog.or.jp/citizen/5717/
- •小山嵩夫ほか「更年期婦人における漢方治療:簡略化した更年期指数による評価」産婦人科漢方研究のあゆみ 1992;9:30-34/鳥取県「更年期チェックシート」 https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1340740/check_woman.pdf
- •厚生労働省研究班 女性の健康推進室ヘルスケアラボ「更年期障害チェック」 https://w-health.jp/self_check/self_check_02/











